2024/05/27 07:43
さて、この話も3回目になりました。
何かを始めよう、何ができるかと色々考えたものの、体調が不安定で、かつ仕事から長く離れていたので、できる事がなかなか思いつきません。
子供優先で物事を考えるクセがついているので、自分が何が好きかと考えても、何も思いつかず、その結果、だいぶ若い頃まで遡り思い出すことになりました。
元々、若い頃から革ものは好きで、会社の帰りに当時住んでいた広島で、本通り商店街の専門店やデパートによって財布や靴などを眺めていたように思います。
ただ、バッグになるとやっぱりいいお値段するので、買うものは合皮のもの。
何年かすると、表が剥がれてボロボロになってしまうのが嫌でした。
そんな折、SNSを眺めていたらレザークラフト作家さんの財布が目に入りました。
とても綺麗で、自分で作れて、凄いなぁ、どうやって作っているんだろう?長持ちするならやってみたいなぁと。
あわよくば、ボロボロになる合皮の鞄ではなく、本革の鞄が作りたいなぁと。
レザークラフトなら、仕事としてやるのに選択の幅が広いかも?と思ったのです。
実店舗を持って営業されている方もいれば、マルシェに出店される方、ネットショップを出店される方。
色んなやり方があるうちから、自分に出来るものを探せるのは、とても魅力的でした。
また、もっと若い頃、中学から高校まで数年の間、ずっと楽器のリペア職人になりたい時期があって、親を説得しきれず断念しているのですが、工具を持ちモノをいじる姿が、なんとなくレザークラフトと共通していて、やってみたいと感じたのです。
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趣味でするには道具も革も高くて、とても手が出せないけど、仕事としてやるなら、初期投資できるギリギリの金額。
続けられるか、向いているかもわからず博打のようなものですから、本当に必要最低限の工具だけ揃えてスタートしました。
結果的に私には向いていたようで、気がついたら5年目に突入し、今に至ります。
また、今までしてきた事、大学で工学を学んだ事やシステムエンジニア・プログラマを経験した事も、生産管理やネットショップの運営に活かせています。
毎日、作業エプロンをつけて工具を扱っていると、紆余曲折はしたけど、自分がなりたかった職人のようなものにたどり着いたのかなぁと、それはそれで良かったなぁと思うのです。